柴田家ではできるだけ農薬を使わずにお米を栽培しています。
残留農薬の危険性を認知し、残留農薬がお米に残らないよう、使用方法を厳密に守って消毒作業を行っております。
柴田家ではお客様が安心して食べられるお米を丹念に育てています。
しかしながら、いわゆる低農薬栽培の弊害もあります。
必要最低限の農薬を使用している以上、虫からの攻撃を完全に防御することが難しいのが現状です。
何千粒とあるお米のなかにはまれに黒い傷跡があるお米が入っている可能性があります。
これは虫からの攻撃をうけてしまったお米です。
このようなお米を食べてしまっても問題はありません。(実際、私達農家は全く気にせず食べています)
また、このようなお米でも炊飯器等で炊き上げたときには傷跡はほとんどみえなくなるのが普通です。
食べるときにはほとんど目立たないのですが、本当にじっくり観察してみると稀にあるかなと思われるレベルです。
お客様には大変申し訳なく思います。今年は消毒の時期もかなり吟味して、なんとか被害を食い止めようと一生懸命対処したのですが、それでも自然災害には完全に勝つことはできませんでした。
ただ、柴田家周辺の農家と比べると柴田家の虫の被害はかなり良いほうであるといえます。
大変心苦しいのですが、お客様がお米をご購入される前に、お米の中に本当に極稀に黒い傷のあるお米があるという事実を知っていただければと思っております。
そしてこのような諸事情をほんの少しでもご理解いただけたらと思っております。
お客様のご理解によって、昨年度もお米を完売することができました。
本当にありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。
本年度はお客様の満足度をさらにあげるため、
高額ではございましたが色彩選別機を購入致しました。
これにより、さらによいお米をお届けできるかと思います。
色彩選別機によって傷米をできるだけ排除致しますので、ほとんど傷米はないかと思っております。
詳しくはこちらのページを見ていただければと思います。
小規模農家にとって虫からの攻撃を今以上に防ぐためには、今以上に農薬を使用するのが一番手っ取り早いです。
問屋さんにお米を卸すとき、重視されるのは味や品質ではなく、基本的にに見た目です。
そのお米がどんなに農薬を使っていようと問屋さんとの実際の取引ではほとんど関係ありません。むしろ見た目のよいお米が高く売れる可能性があります。
どれほどおいしいお米でも虫の被害があるならば問屋さんに買い叩かれ、農家の収入は激減します。
農薬を今以上に使用すれば当然虫の被害は減り、見栄えのよいお米ができるでしょう。
しかしながら私達はそのようなことはしたくはありません。
健康のためを思い、減農薬で栽培している農家が損をしてしまう・・・というのが現状です。
このようなシステムがある以上、このまま問屋さんに卸していたのでは農業は必ず滅亡すると思います。
これからも農業を続けていくためには自分達の手でお客様を増やしていかなければなりません。
上記で述べたことが私達農家の現状です。
自然との闘い、害虫との闘い、病気との闘い、そして現状の卸のシステムとの闘い。
私達は厳しい闘いのなかでも最高のお米をつくるべく、できる限りの努力をしています。
そして、最終的にお米を消費されるお客様の農業代行として、責任をもって米作りをしています。
私達、柴田家が作ったお米をぜひよろしくお願いします。
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